傘の漢字に「人」が4つある理由は?骨?人間では無い?
傘の漢字の由来 なぜ4つも「人」が入っているの?
あめさんぽというレイングッズ紹介サイトを作っておきながら、「傘」の漢字の由来をしりませんでした笑
なんで人が4つも書いてあるんだろう、昔は4人くらい1つの傘にはいってたのかな!?
なんて妄想していましたが、実際に調べてみると全然違いました。
というより、どうやら人間ではないようです(説によります)。
「えぇー…」となったところで、実際の漢字の成り立ちをご紹介しますね。
と言っても、「傘」の漢字の由来は諸説あるようなので、確定的なことは言えません。
私は素人なのでその点判断もつきませんので、誤りがあったらご指摘いただけますと幸いです…。
「傘」の漢字の「人」は、傘の骨だった
「傘」は広げた時の形を描いた象形文字とのこと。
元々は「繖(サン)」だった模様
繖は「糸+音符(散)」の会意兼形声文字で、これが「傘」の前に使われていた古い字らしいです。
「傘」は俗字で、かさの形を描いたものらしい。
説1 人に見える部分は、傘から流れる水?
人の部分は傘から落ちる雨を表現しているらしいです。
ネット上の情報を集めていた所上記のような説があるようです。
んー…見えなくも…ないですかね…。
漢和辞典によると↓
象形。漢代の「通俗文」の「御覧七〇二引」に「帛(ヌノ)を張りて雨を避くるを繖蓋(サンガイ)といふ」とある。
繖は「糸+音符(散)」の会意兼形声文字で、これが古い字。
俗字の傘(サン)は、かさの形を描いたもの。
サンという音は、山(△型をしたやま、水がわかれ落ちる分水嶺)散(ばらばらにわかれちる)と同系で、傘は、雨水が△型のかさによってわかれちることに着目した命名である。
というわけです。
説2 人に見える部分は、傘を下から見た「骨」を表現している?
この説は色々なところで見かけますので、結構ポピュラーかもしれません。
私はこの説がしっくり来てるので、支持します!笑
確かに和傘の骨の作りを連想するような形をしていますよね。
説3 分解して意味を解釈
上記2つの説がポピュラーなんですが、こんな説もあります。
次のように分解して意味を付けたとする考え方です。
「个(カ)」・・・「ひさし」という意味
「一」と「人」・・・个に集まる意味
上記の要素に「サン」という読みを当てた、という考えもあるようです。
ひさしに人が入る(複数人一度に入るのではなく、英語の複数形のような考え方により「人」か4つ使われている)様子を、漢字を組み合せて表現したとのこと。
この解釈で言うと「人」は人間を指すことになりますね。
実際のところは不明
確定的なことはなかなか分からないようですが、いろいろな説があって面白いですね。
みなさんはどの説がしっくりきましたか?